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日本の人気小説の知的財産権に照準絞った中国
2017-04-27 09:10

 中国版の映画「容疑者Xの献身」の興行収入は3月31日の封切りから上昇を続け、今月19日の時点で既に3億9900万元(約63億8400万円)に達した。俳優・蘇有朋(アレックス・スー)の2作目となる監督作品で、専門家を含む多くの人々から好評を博し、口コミも、興行収入も優れた作品となっている。公開前の宣伝期間から上映期間中まで、「東野圭吾」や「リメイク版」と言ったワードが一番のキャッチフレーズになっている。また取材から東野圭吾の小説「秘密」や「ナミヤ雑貨店の奇蹟」なども中国版の映画化が決まっていることが明らかになっている。近年、中国では日本の人気小説のIP(知的財産権)購入がピークを迎えている。(文:張暁涵 蘇玉。済南日報掲載)

 クオリティの高い作品と低い作品が混在する中国

 近年、中国では人気小説の映画化がブームになっており、「三生三世十里桃花(Ten great III of peach blossom)」や「琅■榜(■は王へんに邪、ろうやぼう)~麒麟の才子、風雲起こす~」、「錦繍未央(The Princess Weiyoung)」などが次々に製作・上映された。そして、人気インターネット小説のIP(知的財産権)がほぼ「完売」状態となっている。また中国の脚本制作が惨憺たる現状であることもネックとなっている。クオリティの低い脚本が大量に制作され、ストーリーやプロットが滅茶苦茶な脚本が市場にあふれている。加えて、中国と韓国の関係が悪化しており、これまで韓流ブームが長く続いていた中国は、やむなく日本をメインとする他の国の資源の発掘に移行している。

 名作のIPを購入して、ローカライズするというのも、中国で近年よくあるパターンとなっている。今までのように海外の映画やバラエティ番組をそのまま放映するのではなく、IPを購入して、ローカライズして放映・上映するという方法がとられている。そして小説でも漫画でも、ファンがいて大きな話題となる作品であれば、なんでも映画化、ドラマ化するというのが今の流れだ。特に小説だけでなく、漫画も人気を集めるようになっている。例えば「深夜食堂」は、製作会社2社がIPを取得し、それぞれドラマ化と映画化され、主役の黄磊(ホァン・レイ)と梁家輝(トニー・レオン)がそれぞれ主役を演じた。5月11日公開の映画「麻煩家族(What A Wonderful Family)」も、日本の映画「家族はつらいよ」のリメイク版だ。

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編集:劉彦君